温泉の鮮度

湧き出たばかりの劣化(酸化)のない、新鮮な源泉での湯浴みが理想です。ただし姥子秀明館のように、湧出場所が浴槽そのものといった源泉浴は、日本全国でも、そうそうは叶いません。天山では理想の源泉浴に近づくよう、敷地内や至近に湧く7箇所の源泉地から浴槽までパイプラインで直結し、溜め置きせず直に流し入れています。

湯量は毎時20,820㍑。日量換算499,680㍑(約500㌧)湧出しています。この湯量が毎日の、湯の抜き換えを支えてくれています。

毎晩の清掃の様子

温泉の純度

7箇所から湧き出る源泉はいずれも高温で、高いものだと83℃あります。 もちろんそのままの温度では快適に湯浴みをしていただくことはできません。 そこで天山では一切の加水をすることなく温度調整が可能な降温熱交換装置を設置。 また季節やその日の気温をかんがみ、送る源泉の温度と量を微調整して、 浴槽の温度を±0.1℃の正確さで維持できるよう湯守が日々地道に努めています。

泉質

天山の温泉には、2種類の泉質があります。浴槽によって泉質と温度が異なりますため、お好みの湯舟を見つけてみてください。

① アルカリ性単純泉
混合泉第92、93、101、102、114号 温泉分析表↗
湯本74号源泉(飲泉許可源泉) 温泉分析表↗

② ナトリウム塩化物泉
 湯本115号源泉 温泉分析表↗

自然とのかかわり

洗い場に設置しているシャンプー・リンス(パックスナチュロン)と固形石鹸には、化学合成された界面活性剤やシリコン・ポリマーを含まない天然由来成分のものを使用。最終の排水処理設備(合併処理浄化槽)の「生物分解」機能を損なわず、須雲川への放流後も生態系にダメージを与えないよう心がけています。また、降温熱交換装置により温められた冷却水のカランなどでの利用や、休憩処・食事処の床下に温泉を通し温泉熱を床暖房として利用することで、不必要にガスボイラーを使用せず、CO2の排出削減にも取り組んでいます。