『暦だより』十五夜

 

今日は、十五夜。

お月見、されましたでしょうか?

お天気に恵まれ、湯治郷からも美しいお月様を眺めることができました。

山の谷間にございますがゆえ、お月様に会えるのはとっぷり日が暮れたころ。初秋の夜の静けさのなか、山の稜線から昇る煌々とした輝き。闇の中に突如現れるその輝きには、神々しさすら感じます。

「お風呂に入っていて急に明るくなったと思ったら、『月』でした。お供えのすすきとお団子の間からちょうど月が昇ってきて。今日は十五夜だったんですね。ラッキーな日に来ました」と一休をご利用くださったお客様。

そうなんです!一休のおとこ湯は、(ここだけの話)湯治郷随一の月の名所なのです。限られた時間だけのお楽しみなのですが……。

それ以外にもタイミングが合えば、天山のおんな湯・おとこ湯からも月見風呂をお楽しみいただけますし、カフェのテラスや中庭、駐車場からもお月見していただけます。

「ゆっくりと湯に浸かり、月を見上げる」

お客様とご一緒に、同じ月を見上げられること。その美しさを共に、素直に、喜べること。湯守り日和につきます。

実りの秋に感謝して。ありがとうございます。